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SNSとは何か?

今回から『RHYTHM』でIT関連のコラムを書かせて頂くことになりました。
まずは簡単に自己紹介から始めますね。

私は2005年の10月からG’dayMate!というオーストラリアのSNSを運営しています。
最近は、やっとSNSという言葉も一般的になってきましたので、『RHYTHM』読者のみなさまの中にも、SNSを利用している人は多いと思いますが、私がG’dayMate!のサービスを始めた頃は、まだまだSNSなんて言葉は知らない人が多く、G’dayMate!のサービス内容を説明するのにも一苦労でした。


そもそもSNSとは何なのか?
SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)とは、実生活での人間同士の繋がりをインターネットのコミュニティでも活用することで、現実の友人の繋がりを重視し、完全匿名の従来のインターネットのスタイルよりも安全で健全なコミュニティを作ることを目的とした、メンバー登録制のサービスです。

びっくりする方もいらっしゃると思いますが、日本のSNSでは本名や自分の写真を公開している人の割合が少ないのに対し、実は海外のSNSでは本名と自分の顔写真を公開している人の方が多いんですよ!

有名なSNSは、ほとんどが2004年にサービスを開始しました。
日本にある大規模なSNSではmixiやGreeが有名ですが、SNSが世界的に注目される起爆剤となったのは、Googleの開発者が作ったOrkutというSNSがキッカケでした。

今でこそ、Googleは、GoogleMapやAdSense、Google Site Mapなど、検索エンジン以外にも、面白いサービスを沢山提供していますが、当時、まだGoogleが検索エンジンとしての知名度が一般的だった頃に、OrkutとGmailのセットで、大きな注目を浴びました。

補足しますが、Gmailというのは、Google社が提供したフリーメールサービスで、容量1ギガ(07年1月現在は2.8ギガ)まで利用できるというサービス内容は、HotmailやYahoomailなど、他のフリーメールサービスを圧倒しました。

このGmailも当初は招待制をとっており、既に利用している人からの紹介がなければ、利用する事ができない仕組みでした。

また、メールの利用頻度によって、友人を招待する権利が、1人分ずつ追加されていくというシステムは、Googleらしいユニークなものでした。
当時、GmailのInvitationがオークションで高額取引されたり、Invitationの販売サイトまで出てくるなど、ちょっとした社会現象になりました。

ちょっとSNSから話が逸れていますが、Googleは現在でも、開発者達の持つアイデアを具体化するためのプロジェクトを行っています。
将来、これらのプロジェクトが実現するかどうかは分かりませんが、そんな彼らの実験場は以下のURLからいち早く確認できますよ!
http://labs.google.com/


さて、話をまたSNSに戻しましょう。

Orkutは、友達の友達と知り合う事が出来る!というのがキャッチコピーでした。
mixiという名前は、「mix (交流する) 」と「i (人) 」を組み合わせた造語です。
Greeという名前は、「Six Degrees of Separation (6次の隔たり)」という考え方の一部(Degrees)が語源となっています。

SNSは、友達の友達と繋がっていく事で、新たな交友範囲を広げていくという考え方が前提になっているのですが、今回はGreeの名称の由来となった、「6次の隔たり」について説明します。

簡単に言うと「6次の隔たり」というのは、世界中の誰かと誰かは、6人程度の知人同の連鎖で繋がっているという理論です。

つまり、知人の知人を6人辿っていけば、世界中の誰とでも繋がる事が出来るという考えなのです。

この考え方って面白いと思いませんか?
賛否両論があるようですが、私は初めて「6次の隔たり」を知った時、夢がある考え方だと思いました。
自分の会いたい人、芸能人でも過去の友達でも、友達の友達を6人辿っていくと必ず自分と繋がっているって面白いですよね。

実は、私がSNSを運営したのは、G’dayMate!が始めてではないんです。
2000年の後半に、インターネットを利用して、パスワードで保護された完全登録制のコミュニティを構築し、そのコミュニティ参加するには既に参加している人からの招待が必要という仕組みをひょんな事で思いつきました。

私がオーストラリアにいた98年くらいには、まだインターネットを使える環境にある人は少なく、当然メールを利用している人も少なかったんですね。
それに加えて、当時、オーストラリアに滞在する日本人の間では、まだまだ携帯電話も一般的ではなく、携帯電話を持っている人も限られた小数でした。

なので、帰国後に、連絡を取れなくなってしまった友達が沢山いたんです。
それは、日本に帰国した人、オーストラリアに住んでいる人に限らず、自分以外の人達にも同じ事が言えたようで、「あの時の友達に会いたい」という言葉をよく耳にしました。

そこで、私は色んな方法を考えたのですが、当時、日本でも発達してきていたインターネットは、まだまだ匿名性が高く、インターネットで自分の実名や経歴を公開するのは、大変にリスクが高いと考えられていました。
なので、インターネットでいくら探しても、自分の友達に辿りつく事はなかったんですね。

そこで出てくるのがSNSの考え方なのですが、匿名性の高いインターネットで、どうにかして実名でコミュニケーションを取れる仕組みを作り、友達の友達を辿って自分の友達に辿りつく事が出来れば、オーストラリアで知り合った仲間達と、再会する事が出来るんじゃないか?と思ったのです。

そして、完成したのが「ブリスベン同窓会」という会員サイトでした。
ちょっとベタな名前ですよね(笑)

私の思ったとおり、ブリスベン同窓会は、私が一人の友人を招待するところから始まり、当時ブリスベンで仲良かった30名くらいの人達が集まるようになりました。
遠く離れたブリスベンと東京、大阪、中国など、そんな離れ離れになった友達達が、インターネットを通して再会する事が出来たのです。

SNSの話からブリスベン同窓会まで話が飛躍してしまいましたが、SNSの目的を考えるには、このブリスベン同窓会の考え方を例にするのが良いと思いました。

どうですか?
なんとなくSNSのイメージ出来たでしょうか?

最近は、大規模なSNSが増えてきており、SNSの中でも匿名性が強くなってしまっている傾向がありますが、本来のSNSというのは、従来のインターネットのコミュニティの考え方とは異なり、実社会での人間関係をそのままインターネットのコミュニティに取り込んだ人間模様なんです。

私は、G’dayMate!を運営するにあたり、この実社会での人間関係を大事に考えており、顔の見えるコミュニケーションを目指しています。

G’dayMate!ありきのコミュニケーションではなく、現実社会の中の人間模様がある上で、距離的、時間的な制約を少なくする手段として、G’dayMate!をそのためのツールとして利用してもらえれば良いのではないかという事なんですね。

例えば、あるスポーツクラブが、会員向けのコミュニケーションの場と利用しつつ、クラブのPRに利用したり、市民団体などが毎月の定例会の議題を考える場に利用したり、会に出席できなかった人達に議事録を提出したり、そんな使い方をしてもらえればと思っています。

SNSは、まだまだこれからも進化し、発展していくだろうと思っていますが、最近はSNSを利用したマーケティングモデルなどが注目されています。
次回は、そういう方向からSNSを考えてみましょう。
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